📔やすかのブログ
暖かくなってきました
あれほどの積雪であった日々でしたが、最近は10℃を超える日も増え、雪はおおかたとけて春めいてきました。
現在、新潟県では新型コロナウイルスの警報を発令中ということもあり、私が所属する地域の青少年育成協議会(育成協)においても、多くの人を集めた事業を避けた活動を行っております。2月上旬に予定していた育成協の講習会は、一時的に感染拡大防止のために下旬へと延期となったり、未だ心配の絶えない状況と感じています。
状況をみての中、2月27日に「レクリエーション講習会」が行われ、「アタック・ファイブゲーム」という手軽に楽しめるカーリングに類する新しいゲームの講習を受けました。大まかな内容は、カーリングのルールに近く、決められた的内に入ると得点を稼げる仕組みになっています。カーリングの場合は、ナンバーワン(一番中心に近づけることができたストーン)が、得点を取りますが、このゲームでは、的内にある各ストーンに得点がつきます。
一般に、(フロア)カーリングをそのゲームの道具を揃えるには、結構な額がかかります。そのため、手軽に行えないといった実情があります。今回講習で学びました「アタック・ファイブゲーム」は、不要になったCDと一般にホームセンター等で販売されている樹脂系の排水管を使って遊具が作成でき、遊具としては価格をかなり抑えられます。また、カーリングであると、2チームが一対一で対戦するのに対し、2~4チームで対戦ができ、より多くの人と楽しめます。また、遊び方はカーリングと似たように、一人一人が順番にストーンを滑らせるので、密にならずに楽しめ、現在の情勢下でも楽しめるレクリエーションであると感じました。
講習会では、新潟県レクリエーション協会さんのご指導と大学生のご協力により、ゲーム内容の説明を分かりやすく理解でき、また実際に体験をすることができました。
制約の多い情勢ではありますが、その中でも楽しめるレクリエーションを知ることができ、これかの事業方針を考えるうえで良き機会となりました。また、手軽に情勢上の懸念もクリアできそうなゲームであるため、多くの方に知ってもらえるといいなとも思いました。
さて、続いては最近の市内の教育の動向についてです。
教育環境にIT化を進める傾向や新型コロナウイルスの影響もあり、年を明けてから、児童一人に一台のipadを学習上で使用するといったGIGAスクールが始まりました。
私は小学校で支援員をしておりまして、普段、学校での子どもたちの使用状況というものを目視しています。導入したばかりのため、まずはipadに親しむことから…というようで、色々なアプリを使ってみているようです。
高学年の児童の中には自分自身のスマートフォンを持っているようでして、アプリの使用方法をすぐに理解できる様子も多々見られます。もちろん、初めてという場合も見かけます。高学年となると、調べ学習や学習でプレゼンテーションを行う機会に使用される頻度が高いようです。発表上のパフォーマンスを学ぶ点では、できるようになったことが多くなったようにみえます。また、今まで紙に文字を書き、口頭で発表することをアプリを使用して全体で共有することができ、時間の短縮できる部分があるかと思います。また、文字を手で書くよりもipadで文字起こしした方が早く学習しやすいという児童もみられます。
このように利点がある一方で、心配な点や疑問点も同時に感じています。
1つに、ネチケット(ネット使用上のマナー)の指導はどうなっているのか。今現段階では、ipadに親しむことが優先となっているようです。ただ、大人以上に子どもの方がこのような媒体の知識の習得が早いものです。学習上の使用としているため、一定のフィルタリングがかかるようにしているようですが、中には、フィルタリングを通過できてしまうことも考えられます。得意であればなおのことです。仮に、経歴が残るようになっているとは言っても、事は事後的にわかることですので、未然の観点がどうなっているのか心配に感じます。また、アプリによっては、SNSのような使用もできるものもありますので、今後、自宅に持ち帰りといった状況を考えるのであれば、様々な可能性を想定してほしいです。高学年の場合、学校によってはSNSの使用マナーの授業があったりしますが、手軽な器機を学校側が使用させ始めた訳ですから、ネチケットの指導を軽視してほしくないです。
2つに、現在、各学校に存在するコンピューター(PC)室のパソコンはどういう役割となるのか、ということです。高学年においては、ipadにキーボードがついているタイプを使用しています。タイピング練習用だけにPC室の維持をとういことになるのでしょうか。ipadの使用とPC使用を目的別に使い分けるのでしょうか。プログラミングの練習をipadを使用する、プレゼンテーションのスライドをipadで作る、となるとPCの存在意義はどうなるのでしょうか。資金を投じている訳ですので、ぼんやりとした使い方は避けてほしいです。
3つ目に、PCの授業のみの実施の時から感じていたのですが、タイピングは練習期間がそれなりに必要ですが、小学校の段階から英語教育が始まっているものの、ローマ字入力とタイピングがうまく結びついていないようにみえます。極めて感覚的な感想ではありますが、ITを促進させようとしている割には、実用に結び付いていない...(アプリ(ソフト)を使うがタイピングに時間がかかる、教育上で使用するものと社会で使用するものでの互換性はどうか…など)チグハグな感じを覚えます。小学校教育までの指導の着地点、中学校教育までの指導の着地点というものがぼんやりしているように感じます。
4つ目に、使用頻度についてです。視力の問題、過集中による弊害をどの点まで考慮されているのか、です。義務教育は、子どもが成長過程にあります。電子機器の使用方法(1週間の使用時間など)について、過度にならぬよう、手段としての使用がなされるよう、現場の判断に任せるだけでなく、一定の基準があった方がよいのではないかと思います。
導入が始まり、今後、明確な使用がなされていくことを希望します。