３月が過ぎゆこうとしています。

　寒さと暖かさが交代しながら、花々が咲き始める季節となりました。暖かさを増すと、新しい時季がやって来るのだと柔らかな気持ちにさせてくれます。

　日本では、４月が学校や入社の季節でありますが、個人的には四季のうち４月が始まりになっていることに、しっくり感じます。寒さを越え、柔らかな暖かさを得るのが４月。ジリジリとした夏でもなく、涼しさと葉が散りゆく秋でもなく、寒さと雪の閉塞感を感じる冬でもなく。個人的な感想ではありますが。

　今月は、福島潟ヨシ焼きが、各団体協力により実施されました。私も、にいがた北青年会議所のメンバーとしてヨシ焼きに初めて参加しました。

　このヨシ焼きの事業は、にいがた北青年会議所が豊栄青年会議所であった時代に実施したことが起源になっています。今では行政と各団体協力による事業となっていますが、この作業は福島潟の環境整備として行い、そいて新しい息吹を迎えるのです。

　乾燥し倒れたヨシに着火していく作業を地道に行っていきます。この作業がとても熱く、思いのほか腕が痛くなるものでして、時にはヨシがうまく倒れていないと着火しにくい状況が生じます。また、火を扱うので風向きや火のまわりなど十分な注意が必要です。私も経験者から注意点を教えてもらいながら行いました。

　着火後の川端は、きれいにヨシを燃やすことができました。福島潟周辺で、ヨシ焼きが一斉に実施されたので、各所から煙がのぼり、北区ではこの季節の風物詩ともいえる景色となりました。これが緑あふれる季節を呼び起こすのですよね。

　そして、３月は新たな出会いを導く時季です。各学校では卒業式や離任式を迎える時期でもあります。　

　私も、教育に関わる仕事をしていますので、卒業を迎えた子どもを見送るのと同時に、私もこの度は異動があり、同様に見送ってもらいました。人生は表裏一体であると言われることがあります。悲しさがあれば喜びもあります。別れがあるのなら出会いもあります。４月からまた新たな気持ちで前進をしようと、暖かなに陽ざしのもと気持ちを新たにしました。